ソナチネ 1993

北野武映画もポツポツしかみてないため、見てなかった奴を調達。
北野武がバイク事故(1994.8)を起こす前に撮られた映画です。
事故前と後で明らかに映画に望むスタンスが異なっているため
貴重な映画となってます。
もうね、凄いね。コレ。
キタノブルーと言われる青を基調とした映像。色彩。海。乾いた感情。乾いた暴力。
そして全体を通して見られる空虚さ、想像させる間。などなど。
日本映画とかじゃなくて、ヨーロッパでウケタのも納得。
特に金使ったわけでもなく、これだけの映像作れるのは凄いと思うけど
ある程度感受性を広く持たないとかなり退屈な映画に写ってしまうのが悲しいところ。
でもいい映画よ。これ。
ただ、この映画作れる精神状況はヤバイと思った。
全体的にすべての意識が死に直結してるため、コンセプトもイメージも監督の方向性も
死に向かっていて、改めてみると怖すぎ。
鬼才といわれる北野武監督の最高傑作だと思われ。
印象にかなり残ったのが人間紙相撲と夜のシーン全般。


と色々書いていますが、個人的に青が好きなので、
カメラを通しても青が綺麗に写ってるのが嬉しかった。タマランw
紫とか赤とか青とか意外と作ったりしないと綺麗に出ないんで大変なんだよねー。