偽造構造の件について

さてさて、物議を醸しているこの案件について
ちょっと現実を知って頂きたく。
逃げ道とか住人とか専門家じゃないとかはいいんでとりあえず聞いて下さいネ。


今、土木、建築業界はホントに悲惨な経済状況で
まともに設計に金使えなくなってる現状があり
ここ数年の公共工事の激減で各社体力がなくなっているという前提で考えて貰いたいんです。
バブルのころの路線価から40%以下になっていてさらに下がっているんですが
最近のマンションチラシから変だなーと思いませんでしたか?
郊外で2000万切ってたり、マンション売れ残りで戸別販売を再販売業者も出てきたりしてるけど
年々安くなってませんでした?


安くなるっつーことは仕入れ金額が下がってるってことで
正直、材料費、人件費、設計費とかありますが、人的費用が一番最初に削られます。
人件費とか設計費とか。
で、もっと大変な場合に材料費削ります。
どーなるか分かりますよね?
広けりゃいい。おしゃれならいい。
売主の優先事項が先に立つのでこういう事が起こるのが経済活動なんですよね。
所謂、経済設計って奴。
この名前付けたのウマイね。こりゃ。
売れなきゃ駄目。どこの会社でも言ってます。
売れなきゃクビ。まぁそうでしょう。
予算足りません。下請け叩け!
材料費足りません。構造落とせ!
どこまで落としたらいいでしょうか。限界まで落とせ!
みたいなノリでしょうかね?
この業界無理ですよ。上申とかって。
だって工期決まってて金額決まってて、遅れたら違約金だのなんだので
構造設計間違ってました。もう一回ヤラシテ!
なーんてことが許されるわけもなく。
許されたら会社潰れるがな。
建設会社でそんなリッチキャッシュ持ってるところなんかないっつーの。
赤字で建物建ててもしょうがないし。
姉葉さんが指示指示!って繰り返し言ってますけどこんなの上からの指示しかないと思うけど。
どうせ、丸投げ、書類流しだけでしょ。
民間の中に検査会社っていう国土省OB会社通さないと駄目なんでしょ。
業界グルみたいなもんよ。
だから、あ、通っちゃった♪っていう迷言出てるし。



建築については震度6強で潰れないという売り文句ありますけど
それは地盤のファクターを考慮しない為であり
地盤によって大きかったり小さかったりするからねぇ。
この間の宮城県震度6強宮城県沖地震女川原発では一時的にですが震度7を記録していたそうです。
長時間対策に悩まされていると思います。
震度6強震度7とじゃ設計丸ごと変わるんで。
基礎から変わるじゃん。こんなの。
ま、この件からいって
地震については災害ですので、潰れない保障はありません。
あくまで免振、耐震でカバーする程度のものでしかないので、完全保障というものはないと思われます。


という、今の建設系のノリというか常識というか書いてみたんですが
地震震度6強でも確実に潰れないという所だったら海外に住めばいいんじゃないかな?
日本で住む以上地震の問題付き纏うし、地震対策なんて目標震度、家建てる場所とかだけで
相場という金額はないと思うけど。
日本じゃ仕様書で地震、天災については、保障外ですよ。
買う前に規約、特約見ましょうね。
保険も地震保険って別だからね。
ただ
ワタクシは最近作られたマンションなんか住みたくねー。
今回明らかになった件なんか一部の一部だし。
怖いしw
妙に安いしw
ちょっと強度の数値チラホラみたけど1/4とか1/3とかだとやり過ぎだがな。
家買うときは知り合いの建築家の個人的思いを十分に聞いてから買いましょう。
決してヨメさんの趣向で買うとか、アリガチの罠にはお気をつけを。