奇跡(映画)

今日、国内出張してた訳ですけども
山手線の広告で全車両で奇跡というJR九州スポンサードの
映画の広告を見ました。
紹介PVとか、広告を見ると何気なく色んな言葉が飛び込んできました。
公開サイトはこちら


うちの家族は何気ない日常を過ごしていたんだ(うろ覚え)


もう、なんかコピーライト見たとたん涙が止まらなくなった。
何万世帯もの何気ない日常が、壊れ、いがみあい、助け合い、ののしりあう
という混沌とした日常に陥れられ、現地では泣きもせず”できることをしよう”と散々励ましてきたのに、たった”奇跡”という単語を見ただけで
頭の中でぐるぐる回って思考回路が止まってしまった。


そうなんだよ。沿岸部に居を構えていた人は海のまったりした雰囲気がよくて
意図的に(わざと)住んでいたんだ。
とりわけ日本海溝のそばにある日本はどこであれ、地震津波で潰され
壊され、流された経験ばかりが現在までに言い伝えられている。
地球の構造上どうにもならないわけであり、逆上しようが地球という
惑星で住んでいるものとしては受け入れるしかないのだ。
新潟の直下型地震のさらに3倍の加速度をもった地震と測定開始から最悪の津波が襲い、冷静な判断の元で助かった奇跡的な命、冷静さは持っていたけど
避難指定場所で津波に飲まれて死んでいった保母さん。
現地で色々話を聞いたけど、もう運でしかないのはわかってるんだ。
たまたま、山方面で助かった。たまたま仕事で運転してたら車ごと飲まれて亡くなった。など日常生活で車が必要なだけにいたたまれない惨状なのです。
携帯電池切れのなか、地震3日後に電話が繋がったことも奇跡のように感じます。(災害のときに強烈な発着信規制あるのは昔から言われていたこと)


ちょっと前に仮設住宅の件でバリアフリーにしろとか悪態ついていたジジババがいるとか、旅館にずっと批難しているなどと報道され、批難の元となった記事がありましたが、
そういうのは向こうの人や、関連親族で押さえ込むので批難しないで
くださると助かります。
今日電車の中で奇跡という文字を見たときに、”現地の人はまだ心が落ち着いているわけではないんだ。”と実感するわけで。
多分一生消えない恐怖だと思います。
恐怖と復興と借金と部落体質と。
何がうまくいって、何がうまくいかなさそうなのかは、現時点で想像もつきません。
インフラ復旧もままならないのも、なるべく地元民には伝えるようにしています。(都市計画の手順とか)
でも、諦めを推奨しているわけでは全く無いので、今後のコア産業を復旧させることで50%程度でもいいから奇跡が起きてほしいのを祈るばかりです。


というのを、電車の中で泣きながら考えてましたw
いやー、悲しいのを我慢すると色々キますな。
2文字で泣かされるとは思わなかったですw